星と花の写真館Blog

星と花の写真とエピソードをメインにしたブログです。

600mm超望遠レンズで天体撮影④ M45プレアデス星団(すばる) 

 デ ジタル一眼レフと望遠レンズSIGMA 150-600mm F5-6.3 Contemporaryとポータブル赤道儀SKYMEMO Sを使用して天体撮影をやってみるシリーズの4回目です。今回は、プレアデス星団(M45)を撮影します。

 プレアデス星団は、和名「すばる」としてもよく知られている星々の集まり(星団)です。他の星団に比べ、星々の明るさや集まり具合いが良いため見応えがあり、撮影対象としても人気があります。

肉眼でも観察することができる天体なのですが、600mm望遠レンズを使用して撮影するとプレアデス星団の星々が、ちょうどよい感じに画面一杯に広がり、より詳しく観察することができます。

 

目次

 

撮影機材の構成

f:id:hoshi-hana:20180226233417j:plain

 カメラ:CANON EOS 70D

 レンズ:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary

 ポータブル赤道儀:Kenko SKYMEMO S

 三脚:ベルボン Sherpa 635 Ⅱ

 

 今回の撮影では、ポータブル赤道儀にカメラと望遠レンズを搭載しているので上部が重く、写真のように見た目がかなり不安定な状態なのですが、焦点距離600mmにズームするとレンズの筒がさらに伸びた状態になり、さらに不安定さが増します。

 以前にM42オリオン大星雲やM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した時と同じ構成です。

 

 ポータブル赤道儀とカメラを接続している自由雲台については、600mm望遠レンズで目標の天体を画面中央にもってくるには、やはり難しいものがあります。

600mm望遠レンズで天体写真を撮るのも回数を重ねているので、最初のころに比べると慣れてはきましたが、微調整ができないため、どうしても画面中央にもってくるのに何度もクランプを緩めたり締めたりという動作を繰り返す必要があり、時間がかかります。

 今回の撮影でも、撮影対象はプレアデス星団アンドロメダ銀河の2つだったのですが、

 肉眼ではっきりと場所が分かり、カメラのライブビューでも見えるプレアデス星団は、撮影することができましたが、

 アンドロメダ銀河は、目印となる明るい星などが近くにないため、画面内に導入することが難しく、撮影できませんでした。

 今回の機材を使用した撮影方法では、このあたりに限界があるようです。

 

機材の詳細については、下の記事を参照ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

600mm望遠レンズでM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した記事

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

 

プレアデス星団の見つけ方

12月頃では、日暮れ後、東の空にプレアデス星団が見え始めます。

日暮れが早くなり、寒さが厳しさを増してくる冬の夜空で、既に葉を落とした木々の上に輝く様子は、「冬の使者」といった風情です。

 

f:id:hoshi-hana:20181008172446j:plain

 

f:id:hoshi-hana:20181202205956j:plain

 

プレアデス星団は、おうし座にあります。

プレアデス星団が空高くに昇る頃には、その東側にあるオリオン座やふたご座、おおいぬ座など冬の代表的な星座が見え始め、星空の世界においても冬本番となります。

f:id:hoshi-hana:20181202205629j:plain

 

プレアデス星団が見える時期と時間帯

プレアデス星団が、東の空に昇り始める時期と時間帯は、以下の通りです。

下の時間帯より2時間くらい後の方が、見たり撮影したりしやすい位置に来ると思います。

 

9月 1日頃・・・・午後11時00分頃

9月15日頃・・・・午後10時00分頃

10月 1日頃・・・・午後9時00分頃

10月15日頃・・・・午後8時00分頃

11月 1日頃・・・・午後 7時00分頃

11月15日頃・・・・午後 6時00分頃

12月 1日頃・・・・午後 5時00分頃

 

月が出ていると、月明りにより星が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

600mm望遠レンズで撮影したプレアデス星団

f:id:hoshi-hana:20181202210117j:plain

f:id:hoshi-hana:20181202224824j:plain

 上の写真は、今回12月1日に600mm望遠レンズで撮影したプレアデス星団です。

 露出時間15秒の写真を22枚合成して、明るさを確保しています。ポータブル赤道儀の追尾のズレの影響で、写真合成の際にズレが発生するため、周囲を少しトリミングしています。プレアデス星団の全体がちょうどよくフレーム内に収まります。

 星の周囲に輝く薄い散光星雲まで写したいと思い、トータルとして少し長めの露出時間にしました。しかし、撮影地の光害の影響と撮影当日の空に薄い雲がかかっていたため、散光星雲の方は、ぼんやりとしか写りませんでした。プレアデス星団の周りの散光星雲を写すには、空の暗さや空模様など一段と良い条件でないと難しいようです。

 下の写真は、別の日(今年10月初)に撮影したプレアデス星団の様子です。この時は、撮影地の空の暗さや空模様がほぼベストな条件だったため、上の写真よりも散光星雲の様子がより詳しく分かります。

 しかし、露出時間の不足の影響と撮影時の気温が高かった影響により、ノイズが目立つ写真になりました。

 

 最近は、撮影時の気温とデジカメのノイズの関係について色々調査しているのですが、気温20度に比べて、気温0度以下ではノイズがすごく少なくなることが分かりました。天体写真を撮影する場合は、暗い被写体を撮影することになり、どうしてもノイズの発生具合が気になってきます。これからの冬シーズンは、ノイズという点で最適な時期になります。

寒い夜での天体撮影は気が引けるものですが、他の季節では撮れないクリアな写真を撮れるチャンスでもあり、天気の良い日には、天体撮影に出かけてみてはいかかでしょうか。

f:id:hoshi-hana:20181008172316j:plain

 

 

撮影に使用した機材の紹介

ポータブル赤道儀

今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)

ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。

実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。

※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用、ポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

 

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

 レンズは、SIGMA 150‐600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを使用しています。600mmまでカバーしている望遠レンズの中でコストパフォーマンスが良くネット上の評判の良いものとして選んでいます。

 天体撮影用ではないですが、簡単な天体望遠鏡代わりにならかなと思い使用しています。天体望遠鏡は倒立画像で見えますが、望遠レンズ+カメラは正立画像で見えるため、天体望遠鏡での天体導入操作に慣れているとやりづらいと思うこともあります。

 下のリンクは、ニコン用マウントのレンズにリンクしています。キヤノン用やSIGMA用のマウントのレンズはリンク先で「キヤノン用」「SIGMA用」のスタイル名を選択して下さい。

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

 

 

このブログ記事に関連した本の紹介

 

 

 さまざまなレンズを使用して星空を撮影した写真を比較しているマニアックな本です。

星空撮影用のレンズをお探しの方におすすめ!

写真レンズ星空実写カタログ: 星空撮影&夜景撮影のための

写真レンズ星空実写カタログ: 星空撮影&夜景撮影のための

 

 

夜景と星空のスポット 栃木県日光市 霧降高原

今回は、栃木県日光市の霧降高原についてです。

日光市街地から県道169号線を車で約30分の所にある霧降高原は、標高が高く見晴らしの良い高原です。日光観光では、東照宮中禅寺湖や戦場ヶ原などに比べて知名度は低いように感じますが、今回初めて訪れて見ると夜景や星空の撮影スポットとして、とても魅力的な場所だと感じました。

目次

 

霧降高原の大笹牧場付近の景色

会津方面から車で走ってきて、大笹牧場付近で道のわきに車を停めて撮った牧場の光景です。なだらかな斜面の広々とした草地で牛が放牧されていました。

 牛は、カラカラと鈴を鳴らしながら、気持ちよさそうに寝そべっています。とても天気の良いのどかな日です。

日光の市街地方面に向けて霧降高原道路(県道169号線)は、山の斜面を登っていきます。距離はあまり長くはないですが、気持ちの良いドライブが楽しめます。

 

f:id:hoshi-hana:20181008213423j:plain

 

六方沢展望台からの景色

f:id:hoshi-hana:20181008212236j:plain

霧降高原道路の最高地点付近にある六方沢展望台の眺めです。iphoneのパノラマ撮影機能を使って撮っています。北側から東側にかけて広く遠くまで見渡すことができます。そして雲がとても近いです。雲の目線から景色を見ることができます。 

 この日は日本海側を進んだ台風25号が過ぎ去り、台風が残した雲が澄み渡った青空に浮かんでいるという、とても気持ちの良い絶好の行楽日和でした。

その日、私は午前中に新潟を出発して、福島の南会津を経由して霧降高原に着いたのですが、新潟や福島の方は少し強い雨が降っていました。それが、そんなに遠く離れているわけではない栃木県の方では、このように晴れているというのは、少し不思議な感じがしました。

 

 六方沢展望台の標高は1440m。なぜか看板には、中禅寺湖の標高も書かれています。対抗意識でしょうか?

 ちなみに、中禅寺湖より一段高い戦場ヶ原でも標高は1400mのため、戦場ヶ原と比べても少しだけ六方沢展望台の方が高いようです。

f:id:hoshi-hana:20181008212325j:plain

 

六方沢橋からの眺めと紅葉

 六方沢展望台の駐車場に車を停めて少し歩くと六方沢橋があります。

V字に深くえぐられた谷の上に掛かっている橋からの眺めは最高です。東方向の展望がよく遠くまで見渡せると同時に、足元の足がすくみそうな谷の斜面は、紅葉で鮮やかに彩られていました。高い山では、もう紅葉のシーズンが始まっています。

f:id:hoshi-hana:20181008220318j:plain

 

f:id:hoshi-hana:20181008220431j:plain

 

 

霧降高原の夜景と星空

f:id:hoshi-hana:20181008234407j:plain

 上の写真は、霧降高原キスゲ平園地から撮影した関東の夜景と星空の写真です。

日光方面から六方沢展望台に行く途中、1km程手前にキスゲ平園地があります。

キスゲ平園地からは東~南側の展望が開けていて、関東平野の夜景を見ることができます。市街地の明かりがとても綺麗に見えると同時に、頭上には満天の星空も見ることができるという、素晴らしいスポットです。

 普通は夜景がきれいな場所は、その明かりの影響により、星が見えづらいのですが、ここは、写真を見て分かってもらえると思いますが、見える星の数がとても多いのです。

 今の時期、夜10時頃になると東の空にオリオン座が昇り始めます。写真では中央より左側に登り始めたオリオン座が写っています。そして、写真には写っていないですが、西側の空には、まだ夏の大三角が見えています。ここでは、夏の大三角の中央を流れる天の川の様子を肉眼で見ることができました。

 夜景がきれいな場所で、ここまで星が良く見れるところがあるとは、思っていませんでした。

 同じ日光の戦場ヶ原と比べると夜に訪れる人も少なく、静かな環境で星空や夜景を楽しめました。キスゲ平は、あまり有名ではないですが、良いスポットだと思います。

 駐車場は、P1~P3の3ヶ所があり、夜景をみるならレストハウスに近いP1に駐車するのが良いです。近くには、ベンチ等が設置してある展望スペースがあります。

夜間は、レストハウス等の施設は閉まり、P1のトイレは使えないのですが、P3のトイレは使用できます。入り口のシャッターが閉まっていて、使えるのかが分かりづらいのですが、シャッターを上げると中に入れます。

 

霧降高原キスゲ平園地のホームページへのリンク

 雲海やニッコウキスゲなど、季節に応じて色々な景色を楽しめるようです。

日光市霧降高原キスゲ平園地ホームページ

 

写真のような星空の見える時期と時間帯

オリオン座が、東の空に昇り始める時期と時間帯は、以下の通りです

  7月15日頃・・・・午前  4時00分頃

  8月  1日頃・・・・午前  3時00分頃

  8月15日頃・・・・午前  2時00分頃

  9月  1日頃・・・・午前  1時00分頃

  9月15日頃・・・・午前  0時00分頃

10月  1日頃・・・・午後11時00分頃

10月15日頃・・・・午後10時00分頃

11月  1日頃・・・・午後  9時00分頃

11月15日頃・・・・午後  8時00分頃

12月  1日頃・・・・午後  7時00分頃

12月15日頃・・・・午後  6時00分頃

 

月が出ていると、月明りにより星や天の川が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

まとめ

 霧降高原は視界が開けており、昼間の眺めも良いですが、夜には夜景や星空もとても良く見える絶好のスポットです。

紅葉や牧場の景色や雲海など色々と見所が多い場所だと思いました。今回見きれなかったところも多く、また機会を見つけて訪れたいと思っています。

 

撮影場所

栃木県日光市 霧降高原 六方沢展望台

 

撮影に使用した機材の紹介

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

今回の星空の写真では、シグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

 

 

 

 

関連する書籍などの案内