星と花の写真館Blog

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天の川と夏の大三角2

今日は、夏の大三角伝統的七夕について話したいと思います。

 

写真と撮影データ

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 【撮影データ】

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エピソード

 3月の終わり、夜が明け始めたころの天の川と夏の大三角です。日の出には、まだだいぶ早い時間帯なのですが、写真では、木々の後ろの東の空が少し明るく白み始めています。※写真の右側のオレンジ色の部分は、光害によるものです。

天の川を中心として、天頂側まだ暗い部分から東の空への瑠璃色のグラデーションが、とてもキレイです。

 

天の川の撮影では、雲はもちろん、人工の明かりや月明かりまでも淡い天の川の光を妨げる原因になります。また、仕事があるため、週末という条件も加わるとなかなか撮影のタイミングをとることが難しいです。(-_-;)

この時は、月明かりもなく雲もない最高の条件だったと思います。(*^_^*)

 

夏の大三角の解説

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 夏の夜空に明るく輝く3つの星を結んだ三角形が「夏の大三角」です。皆さんも一度は聞いたことがあるワードですよね。「夏の大三角」を構成する3つの星は、

 ですが、その中でベガとアルタイルが、それぞれ七夕の織姫と彦星です。写真をみると、ちょうど織姫と彦星の間を天の川が流れている様子がよく分かります。

 それぞれの星座のもう少し詳しい説明は、下記の記事を参照ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

伝統的(旧暦)七夕

今年の七夕(7月7日)は、もう過ぎてしまいましたが、もともと、七夕の行事は旧暦(太陰太陽暦)にて行われており、今年(2017年)の旧暦での七夕は、8月28日なので、まだまだこれからです。(^_^)v

旧暦(太陰太陽歴)での七夕の日は、「伝統的七夕の日」と呼ばれています。今年は、星を見ながら伝統的な七夕の雰囲気を味わってみたいと思います。

 

写真の星空が見える時間帯

東側の空に夏の大三角がみえる時間は、以下の通りです。

(下記の時間帯より2時間くらい後では、夏の大三角が天頂付近に見えます。)

3月15日頃・・・・午前  5時30分頃

4月  1日頃・・・・午前  4時30分頃

4月15日頃・・・・午前  3時30分頃

5月  1日頃・・・・午前  2時30分頃

5月15日頃・・・・午前  1時30分頃

6月  1日頃・・・・午前  0時30分頃

6月15日頃・・・・午後11時30分頃

7月  1日頃・・・・午後10時30分頃

7月15日頃・・・・午後  9時30分頃

8月  1日頃・・・・午後  8時30分頃

8月15日頃・・・・午後  7時30分頃

月が出ていると、月明かりにより星や天の川が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

撮影地

撮影地は、国道252号線沿いの新潟県福島県の県境付近です。

 

撮影に使用した機材の紹介

ポータブル赤道儀

今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)

ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。

実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。

※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用とポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。

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hoshi-hana.hatenablog.jp

 

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545