北天の星空
今日は、港から見上げた北の空の星々の写真です。
写真と撮影データ
エピソード
北海道で星空を撮りたいと思っていましたが、なかなか天候に恵まれません。天気情報サイトで、雲の切れ間を見つけて初山別村に急行しました。夜空を見上げてまず感じたのが、「北極星が高い!」という事でした。北に行けば行くほど、北極星は空の高い位置に見えますが、撮影地の緯度は北緯44.6度と関東などに比べ10度近くも高いため、北極星が高い位置に見えたのです。理屈としては知っていた訳ですが、実際に見ることで
ああ、北海道にいるんだなぁ〜
改めて感じた次第です。
星空の解説
北極星を中心として、左側に北斗七星(おおぐま座)、右側にカシオペヤ座が見えます。
通常の星景写真の撮影では、北斗七星とカシオペヤ座の位置から北極星を見つけて、赤道儀をセットする作業に入るのですが、今回は、赤道儀を使用せず、カメラを三脚に固定して撮影しています。
写真は、午後8時半過ぎに撮影しています。この時間帯には、カシオペヤ座より少し下にペルセウス座があり、今の時期、ペルセウス座流星群が出現しています。撮影時にも明るい流星が見られました。
写真のような星空が見られる時間帯
7月 1日頃・・・・午後11時45分頃
7月15日頃・・・・午後10時45分頃
8月 1日頃・・・・午後9時45分頃
8月15日頃・・・・午後8時45分頃
9月 1日頃・・・・午後7時45分頃
月が出ていると、月明かりにより星や天の川が見えにくくなります。
星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。
本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。
撮影地
北海道初山別村の国道232号線沿いの道の駅「ロマン街道しょさんべつ」近くで撮影しています。道の駅、オートキャンプ場、しょさんべつ天文台は、岬の崖の上にあり、見晴らしが良いです。夕日を見るポイントとしても良いと思います。
撮影に使用した機材の紹介
カメラ
カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。
星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadやiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadやiPhoneなどのスマホやタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホやタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。
星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。
現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。
レンズ
レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。
SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: エレクトロニクス
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Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 11-20 F2.8 PRO DX 11-20mm F2.8 Canon用 フード付属 APS-C対応 634394
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