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海へと続く電柱 ~千葉県木更津市 江川海岸の潮位と見え方~

今日は、「海へと続く電柱と海に映る空」というユニークで綺麗な景色が話題の千葉県木更津市の江川海岸の写真と江川海岸に行く前に知っておきたい情報についてです。

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江川海岸のイメージ

江川海岸は、関東で有名な撮影スポットということで、何度か足を運んでいるのですが、なかなかお目当ての光景には出会えません。僕が見たいと思っているのは、青い空と雲を映し出している海の中に電柱が続いているという光景です。冒頭の写真は、その光景に近い感じなのですが、欲を言えば、もっと潮が満ちて電柱が海の中に沈んでいて、空がもっと澄んだ濃い青色だったらよかったな~、と思っています。

 

江川海岸について

場所:千葉県木更津市久津間

江川海岸は、東京湾アクアラインの近くにあって、自動車でのアクセスが便利です。

 東京湾アクアラインは料金が高いと思っていたのですが、ETC割引を利用すると、川崎側の浮島ICから木更津金田ICまでの利用料金が普通車で片道800円(通常料金3090円)、軽自動車で片道640円(通常料金2470円)と、ものすごく安くなっており、びっくりです。曜日制限や時間制限などなくETCを利用すれば、割引が受けられるため、使い勝手が良いです。

 海岸から300mくらい離れたところに無料の駐車場があります。夕暮れ時などは、多くの人が集まり駐車場も混みあってきます。駐車場に続く道は道幅が狭い部分もあるのですが、大型観光バスも来ることがあり、もしも大型バスとすれ違うことがあると、なかなか大変かもしれません。

 

江川海岸のパノラマ写真

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上のパノラマ写真は、iPhone SEのパノラマ撮影機能を使って撮影したものです。手軽にパノラマ撮影できるので最近多用してますが、思ったより良く撮れていてiPhoneの性能には驚かされます。

 海岸から真っ直ぐ海へと電柱が規則正しく並んでいます。この電柱は、海の中に建っている密漁の監視小屋に電気を供給するために建てられたものですが、海の中の監視小屋は現在使用されていないそうです。対岸は工業地帯となっており、工場や煙突が立ち並んでいます。

 海岸から西側の方(パノラマ写真の右側)には、天気が良い時は富士山が見えます。(上のパノラマ写真では、雲に隠れているため富士山は見えていません)条件が合う日には、富士山に夕日が沈むダイヤモンド富士が見られるそうです。

 この写真は、日の出の頃に現地に行って撮ったのですが、この時は自分以外に誰もいませんでした。潮は引き潮の直後で電柱より左側の部分は、潮が引いているため海底が見えており、電柱も海に続いているというよりは、岸壁か防波堤に並んでいるというような感じに見えてしまいます。

 江川海岸の潮位によっては、電柱が海に沈んでいる光景が見れないため、次に潮位と電柱の見え方について参考情報を紹介したいと思います。

 

何時が見頃?~江川海岸の潮位と電柱の見え方~

 江川海岸は、海なので潮の満ち引きがあり、引き潮のときには、電柱が海に沈んでいる光景が見れない場合があります。

せっかく江川海岸に行くならば、電柱が海に沈んている様子が見たいという方のため、いつ行けば良いか?の参考情報をご紹介します。

 気象庁のHPには、木更津市の潮位の予測値が載っていますので、そちらを参考に、江川海岸へ行く日時を調整すると電柱が海に沈んでいる様子が見られると思います。僕が過去に撮影した時の木更津市の潮位の予測値と電柱の見え方から推測すると、木更津市の潮位の予測値が120(cm)以上あれば、電柱が海に沈んだ状態になります。

 ただし、当日の風の向きや強さ気圧などの関係により実際の潮位は変動するため、あくまでも予測です。

 気象庁のHP(木更津市の潮位予測)

気象庁 | 潮汐・海面水位のデータ 潮位表 木更津(KISARAZU)

 

木更津市の潮位予測値120(cm)の時の江川海岸の様子

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潮位の予測値が120(cm)で、手前側の岸に近い電柱以外は、電柱が海の中に沈んでいることが分かります。

 ちなみに、冒頭の写真を撮影した時の潮位予測値は約75(cm)、パノラマ写真を撮影した時の潮位の予測値は約80(cm)でした。江川海岸に出かけられる方は、事前に潮位を確認してみることをオススメします。

 

海に空が映って見える条件は?

 海面に空が映って見える条件は、風のないときです。

少しでも肌に感じられるような風があるときは、海面が波立つため上手く反射してくれません。また自分では風を感じなくても、沖の方は風が吹いていることもあり、かなり厳しい条件だと言えます。空が海に映っている光景(リフレクション)を見れたときは、本当に幸運だと思います。

 それでも、江川海岸は外海からの波が入ってきにくい場所にあるため、リフレクションが見れる可能性があるというだけでも、凄いことだとです。

 パノラマ写真を見ると電柱より右側の海面は、海底に打ち込まれた鉄板に囲われているため、周囲の波の影響を受けにくくなっています。そのため、電柱より右側の海面は、特に岸に近い方でリフレクションが見られる可能性が高いです。電柱より左側の海面については、ネット上の他の人の写真を参考にすると、潮が引いて潮だまりになった部分があるとリフレクションが見られる可能性があります。

 どちらにしろ無風というのが絶対の条件ですし、海に映る空は、晴れた青空や夕焼けがいいし、雲なども少しあるといいなと思うと、そのような光景に出会えるのは奇跡と呼べる小さな確率になってしまいます。天気予報などを確認して、もしも見れそうな機会があれば、その幸運を逃さないようにしたいですね。

 

江川海岸の夜景

海に空が映って見える光景は、なかなか見れる機会がないですが、対岸の工場の明かりが海面に反射して見える夜景は、曇っていても多少風があっても大丈夫なため、見れる機会がぐんと増えます。

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 夜景を見に行く際にも潮が引いていると見れない為、潮位の確認をお忘れなく。それと周囲は暗く道もあまりよくないため、駐車場までの行き帰りで転ばないように、懐中電灯も持っていく必要があります。写真を撮影する場合は、三脚やレリーズが必要になると思います。上の夜景は、Canon EOS 70DとEF50mm F1.8 STMを使用して撮影しています。絞り開放、露出時間1秒、ISOは400の設定です。工場の煙突の明かりは点滅しているものもあり、露出時間を短くすると消灯中の明かりが写らなくなります。露出時間を長くしてもブレないように三脚を使っています。

 江頭海岸で夕焼けを見た後、少し残って夜景を見てから帰るのも良いかもしれません。