星と花の写真館Blog

星と花の写真とエピソードをメインにしたブログです。

犬吠埼と九十九里浜の星空

 千葉県東部の海岸沿い、九十九里浜犬吠埼など風光明媚な景色が広がる一帯を回って、景色と星空を見てきました。街の明かりもあって、夜空はさほど暗くなかったため、今回は地上の景色と星の日周運動を主に撮影しています。これまでは、天の川をメインに撮影していたため、月明かりや光害を回避することが必須でしたが、星の日周運動を撮る場合は、夜空の明るさをそれほど気にする必要がないため、撮影する場所や時間が広がります。星の日周運動は、天の川とはまた違った魅力を感じます。

 

目次

 

飯岡刑部岬から見た九十九里浜の夕日と星空

f:id:hoshi-hana:20180207221930j:plain

 飯岡刑部岬から見た九十九里浜に沈む夕日です。飯岡刑部岬からの眺めは「日本の夕陽百選」や「夜景100選」に選定されている絶景ポイントです。上空には雲が少し出ていますが、この日の関東地方は快晴だったため、写真の右端には遠くの富士山が小さく見ています。飯岡刑部岬には展望台や無料駐車場やトイレが整備されており、24時間いつでも見に来ることができます。下のパノラマ写真は展望台からの眺めです。写真右側には太平洋が広がり、中央には、西側の漁港や町並みと弧を描いて続く九十九里浜が見渡せます。 

f:id:hoshi-hana:20180209174757j:plainf:id:hoshi-hana:20180207002805j:plain

f:id:hoshi-hana:20180207231357j:plain

 上の写真は、飯岡刑部岬から見た九十九里浜の夜景と星空の様子です。街の明かりの影響で夜空はそこそこ明るく、天の川が見えるような状態ではないですが、明るい星々は良く見えているため、カメラを固定して星の日周運動の軌跡を撮影しました。合計1時間半ほど露出時間をとって、星の軌跡が長く写るようにしてみました。撮影中は北風が強くカメラがブレないか心配でしたが、問題なかったようです。

 

比較明合成を使用した星の日周運動と夜景の撮影

 1枚当たり30秒の露出時間で167枚撮影してそれを比較明合成を使って合成しています。比較明合成を使うことで、街の明かりと星の光の明るさのバランスが取れるようになります。これを比較明合成を使用せずトータル時間と同じ5010秒の1枚撮りにすると、写真上の同じ位置で輝いている街の明かりは、蓄積されて明るくなっていきますが、星は動いて光が蓄積されないため、街の明かりが強くなりすぎ星が見えない写真になってしまいます。このような状況では、比較明合成を使うのがとても効果的なのですが、よく見ると星の軌跡のつながりが滑らかな線でなく点線になっているのが少し残念です。上の写真では、比較明合成を行った後に「ぼかし」処理を行って、星の軌跡が滑らかになるように調整しています。「ぼかし」処理を強くすると暗い星の軌跡が見えなくなってくるため、「ぼかし」処理の強さにも限度がありなかなか難しいです。

 

撮影地

 

 

犬吠埼灯台と月の出

f:id:hoshi-hana:20180318194247j:plain

f:id:hoshi-hana:20180210014754j:plain

 飯岡刑部岬から 30分ほど東に車を走らせれば犬吠埼に到着します。犬吠埼灯台は、1874年(明治7年)に完成し初点灯した古い灯台ですが、今でも現役で、日本を代表する灯台の1つとなっています。波で削られた崖の上に立つ真っ白な灯台の姿が印象的です。写真は灯台が最も活躍する夜の様子を君ヶ浜の駐車場から撮影したものです。

 写真中央の雲間から月が出ようとしており、月の光が海に反射しています。灯台下の磯には絶えず大きな波が打ち付けてきて、大きな波音ともに白く砕けている荒々しい光景が実際には広がっているのですが、露出時間が長いと白く砕けた後の波の様子だけが写り、見た目より穏やかな印象になっています。写真を撮影している最中、暗かった沖合に漁船の漁火がに急に一面に広がり、何事かと驚きました。

撮影地

 

 

銚子マリーナ海水浴場から見た屏風ヶ浦の星空

f:id:hoshi-hana:20180209175336j:plain

f:id:hoshi-hana:20180209175355j:plain

 屏風ヶ浦は、波によって浸食されて切り立った崖が約10kmに渡って続く場所です。上の写真を撮影した銚子マリーナ付近から飯岡刑部岬まで続いています。写真では、ヤシの木の背後に見えている崖がその一部です。刑部岬の展望台からは、屏風ヶ浦の崖の様子が良く分からなかったため、銚子マリーナの方から見てきました。写真の左端の崖が終わって段になっている付近が刑部岬です。このような崖を見ると去年の夏に旅行して、このブログでも紹介した北海道の日本海側のオロロンライン沿いの風景を思い出します。でもオロロンライン沿いには、さすがにヤシ(棕櫚)の木は生えていなかったかな。

 西から北方向の星の動きを撮影したものですが、右上に見える北極星を中心に星が円弧を描いている様子が良く分かります。写っている星々は、西の空に沈む冬の星座です。星の世界では、そろそろ冬が終わり、春に移り変わってきています。

撮影地

 

まとめ(感想)

 

 今回は、犬吠埼や刑部岬など千葉県の東部海岸沿いの星空を撮影してきました。夜空の暗さは、天の川が見えるような暗さではないのですが、駐車場や展望台が整備されており、街の夜景や灯台や海と一緒に星を見たり写真を撮ったりするには良い場所だと思います。

 

撮影に使用した機材の紹介

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545