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棚田に咲く彼岸花 埼玉県横瀬町 寺坂棚田

夏が過ぎ、秋の気配が漂うもののまだ暑さが残っているこの時期は、彼岸花の季節です。また、収穫前の稲穂が黄金色に輝く時期でもあります。

今回は、そのような黄金色の稲穂と真紅に燃える彼岸花の景色を見るために、埼玉県横瀬町の寺坂棚田に行ってきました。

目次

 

寺坂棚田の様子

 

 寺坂棚田は、秩父盆地の東側、武甲山を望む傾斜地にあります。近くには、国道299号線西武秩父線が走っており、関東近辺からのアクセスが良い場所です。

 一般的に棚田は、傾斜面に不規則な形の小さな田んぼが並んでいるため、米作りとしては、労力やコストがかかり、耕作放棄地となる場所が多くあります。

 そのような中で、寺坂棚田は稲作体験や棚田オーナー制度などにより、耕作放棄地を再生し、棚田の景観を維持しているため、昔ながらの棚田の景色を楽しめる場所となっています。観光客のために駐車場やあぜ道が整備されているため、観光客用のあぜ道を使い棚田を散策して回ることができます。(農作業用のあぜ道は立ち入り禁止になっていますので、立ち入り禁止の場所には、決して立ち入らないようにしましょう。)

 

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 棚田は地形に合わせて田んぼが造られているため、それぞれの田んぼの形が違い、見る地点によって景色が変わってきます。あぜ道を歩きながら棚田を見るといろいろな表情を見ることができます。寺坂棚田は傾斜が比較的緩やかなため、楽に歩き回ることができます。

 観光客はそこそこいますが、混雑するような感じではなく、自分のペースで歩き回ることができました。

 田んぼを縁取るあぜ道には、秋の彼岸の時期に真っ赤な彼岸花が一斉に咲いて田んぼに彩りを加えています。 彼岸花の見頃は、9月中旬~下旬頃。

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黄金色に輝く田んぼとそれを赤く縁取る彼岸花の風景は、長い年月にわたり日本人の記憶に受け継がれてきた風景です。農業を経験したことのない自分にとっても、懐かしさや安らぎといったものを感じます。

 彼岸花は一斉に咲くため、花が見られる期間がとても短いのです。ブログを書くのが遅くなったため、この記事の写真は彼岸前に撮ったもので、今年の彼岸花のシーズンは過ぎてしまいました。

しかし、寺坂棚田は彼岸花の季節以外でも、四季折々の風景を見せてくれます。

 特に毎年7月の初旬には、かがり火まつりが開催され、水が張られた棚田をかがり火で照らし出す幻想的な光景が見られます。今年は行けなかったのですが、来年は、是非とも行きたいと思っています。

 

撮影場所

 埼玉県横瀬町 寺坂棚田

電車:

西武鉄道 西武秩父駅横瀬駅下車。徒歩15分

 

自動車:

国道299号沿い町民会館駐車場利用。徒歩8分

・寺坂棚田南側駐車場利用。棚田の目の前ですが、駐車できる台数は少ないです。棚田でイベントが開催される時などは閉鎖されるようです。