夏の夜空
今年(2019年)は遅い梅雨明けのあと、打って変わって暑い日が続いています。関東地方で梅雨明けした7月下旬に涼しさと星空を求めて、長野県の方に旅行に出掛けました。
去年も同じ時期に夏休みをとり、涼しさを求めて標高2000mを超える立山の雷鳥沢にキャンプに行きましたが、その際に撮影した星空が思いのほか鮮明だったため、驚きました。
標高の高い所はそれだけ綺麗な星空に出会えるのだと思い、今年も同じような星空を求めて霧ヶ峰や美ヶ原などを廻ってきました。去年と同じ立山でなく、霧ヶ峰や美ヶ原を選んだのは、自動車で手軽に標高2000m程度の高さまで上がれるからです。
しかし、残念ながら霧ヶ峰や美ヶ原では、昼間は晴れていましたが、夕方になると夕立ちが降り、そのまま夜間は霧に包まれたため、ほとんど星を見ることはできませんでした。星は、霧がほんの10秒程度途切れた瞬間に見れたくらいです。
暑さを凌いで、高原の清々しい景色を楽しむことはできましたが、星空を楽しむことができなかったため、今度は、しらびそ高原へ移動しました。
しらびそ高原では、雲は多く湧き上がり、稲光が雲の中でパッパッと光っていましたが、霧に包まれることはなく、雲の切れ間に星空を観ることができました。
下の写真は、しらびそ高原で撮影した南側の星空の様子です。
絞り開放で、ISO感度を常用最大の12800まで上げて、露出時間を出来る限り少なくして撮影しています。私が通常星空を撮影するときは、ISO1600で1分以上露出するのですが、今回は、露出時間を短くして雲の形が流れないようにしました。
ISO感度を上げると写真がノイズだらけになるため、今回はPhotoshopを使って撮影後にノイズを除去しようと試みましたが、ノイズは、まだかなり残っています。
さらっと見る程度にしてくださいね。(^-^;
写真の中央より少し下で明るく輝いているのは木星です。
周囲にある雲は、恒星の周りを取り囲む暗黒星雲ような感じに見えてきませんか?
今回のように10数秒程度の露出時間では、赤道儀を使わなくても、星を点として撮影
できるので、赤道儀は使う必要がなかったです。
湿気が多く、しばらく撮影していると結露でレンズの先端に装着しているソフトフィルターが曇りはじめ、ハンカチで結露を拭き取りながらの撮影になりました。このような時、レンズを直接拭かなくても良く気兼ねなく結露を拭き取れるため、ソフトフィルターを装着しておいて良かったなと思います。
ソフトフィルターの使い方としては間違っていますが、ソフトフィルターは、保護フィルターと比べて価格も安く、表面の傷などにそれほど気を使わなくてもよいので、気が楽です。
今回の旅行での星空の撮影は夏の湿気の影響で、ぐだぐだになってしまいました。そのせいで?今回のブログもこの通りぐだぐだです。
去年の立山で観た星空は、何だったのかと思う程に湿気に打ちのめされた感があります。
でもきちんと思い返してみると、夏の星空の撮影は湿気に悩まされてきたことを思い出しました。一昨年の布引高原での撮影でも散々結露していたし、去年の津南町ひまわり広場での撮影でも結露していたし・・・。
夏の夜空は、高地でも湿気が多いということを確認した今回の旅行でした。
涼しさは十分に味わえました!
下の写真は、今年の春に撮影したさそり座付近の天の川の写真です。本当は、このような星空を観たかったのですが、空気の湿度が下がる秋までは難しそうです。
でも、秋になるとさそり座は西の空に沈んでしまうため、 来年の春まで待たないといけないのかな?