天の川 夏の大三角からカシオペヤ座まで
今日の写真は、夏の大三角からカシオペヤ座へ続く天の川です。
写真と撮影データ
星空の解説
そろそろ、関東でも朝や夜に秋の気配を少しずつ感じられるようになってきました。
今日8月28日は、以前に記事にした旧暦の7月7日で「伝統的七夕の日」です。陽が沈んで、十分に暗くなった頃、空高くに夏の天の川と織姫星と彦星が見えますが、夏の大三角から少し北東側に目を向けると秋の星座の1つであるカシオペヤ座が昇ってきています。
カシオペヤ座
カシオペヤ座は、北の方角にみえるWの形をした、秋の夜空を代表する星座の1つです。カシオペヤ座は、夏の大三角から続く天の川の中にありますが、カシオペヤ座付近の天の川は、夏の天の川に比べ、かなり薄く見えづらくなっています。
また、カシオペヤ座は北斗七星とともに、北極星を探すための目印となります。
なぜ、北斗七星だけでなくカシオペヤ座が北極星を探すために必要となるか?
というと、これからの時期(秋~冬)にかけては、北斗七星は地平線近くに沈んでおり、見つけにくくなっているためです。いっぽうカシオペヤ座は、空の高い位置に昇ってきているため、北斗七星の代わりに北極星を探す目印となるのです。
夏の大三角についての過去の記事
カシオペヤ座など秋の星座の解説記事
写真のような星空が見られる時間帯
下記の時間帯に天頂から北東方角に見られます。
6月15日頃・・・・午前 4時30分頃
7月 1日頃・・・・午前 3時30分頃
7月15日頃・・・・午前 2時30分頃
8月 1日頃・・・・午前 1時30分頃
8月15日頃・・・・午前 0時30分頃
9月 1日頃・・・・午後11時30分頃
9月15日頃・・・・午後10時30分頃
10月 1日頃・・・・午後 9時30分頃
10月15日頃・・・・午後 8時30分頃
月が出ていると、月明かりにより星や天の川が見えにくくなります。
星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。
本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。
撮影地
北海道幌延町の道道106号線沿いにあるオトンルイ風力発電所近くで撮影しています。
周囲は、サロベツ原野という平原で360°の視界が確保できます。
電線や道路標識などは写り込んできますが・・・。
撮影に使用した機材の紹介
カメラ
カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。
星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadやiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadやiPhoneなどのスマホやタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホやタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。
星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。
現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。
レンズ
レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。
SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545
- 出版社/メーカー: シグマ
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Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 11-20 F2.8 PRO DX 11-20mm F2.8 Canon用 フード付属 APS-C対応 634394
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