関東の夜景と星空 埼玉県ときがわ町 堂平山天文台
関東平野を一望できる埼玉県の堂平山の山頂へ夜景と星空を見に行きました。 堂平山は、関東平野の西側にある標高876mの山です。山頂部は、「星と緑の創造センター」として堂平天文台と宿泊施設などがあります。
堂平山は、山頂部付近まで道路が通じていて車で登れる山です。昼間は出入りが自由にできるのですが、午後5時半以降に山頂部の施設の出入り口の門が閉鎖されてしまい、翌朝まで車で施設に出入りすることができなくなります。そのため、堂平山で星空や夜景を見ようとする場合は、基本的に宿泊施設を予約して泊まるか、天文台で開催されている観測会に予約して参加する必要があります。思いつきで気軽に星を見に行くということが難しいのが、ちょっと残念なところです。
目次
堂平山から見た南東側の星空と夜景
上の写真は、堂平山からみた南東側の東京都心方向の夜景と星空の様子です。空が暗くなると関東平野は、一面の光の海となります。空は晴れ渡っていたのですが、空気中の水蒸気が多いせいか、遠くの方の景色は霞んでしまい、都心部の様子ははっきりとは見えませんでした。遠くまではっきりと見ようとする場合は、冬の方が適していると思います。
午後8時を過ぎた頃ようやく薄明が終わり本格的に星が輝き始めます。その頃、夜景の上には、さそり座など夏の星座の星たちが早くも昇り始めています。夏の天の川は、さすがに空が明るいため、見ることができませんが、比較的明るい星で構成されるさそり座などは、十分に確認することができます。
堂平山の山頂部は平野部より気温が低く、風が結構強く吹き付けて体温を奪うため、星空や夜景を見る場合は、一枚多めに着込んでおく必要があります。夜間に1時間以上立っているとかなり寒いです。堂平山は、これまでに星空のスポット紹介してきた中でも近くにあり、自動車などですぐ行ける場所ですが、寒さ対策については、それなりに気を使う必要があります。これから暑くなる夏の昼間に、涼しさを求めて
堂平山から見た北東側の星空と夜景
上の写真は、堂平山の山頂から見た北東側の星空です。天文台のドームが、月明かりに照らされて浮かび上がっています。背景には都市部の夜景が明るく輝いています。
堂平山に天文台が開設された頃には、周辺は今よりももっと暗かったのだと思いますが、都市化が進むにつれてあまり天文観測には向かない場所になっています。夜景と星空と天文ドームなどの雰囲気を楽しむには、ちょうどいい感じです。
空には雲がかかり始めて星の軌跡を一部遮ってしまいました。春から夏にかけての空は、冬の空のように雲一つないということがあまりないため、星空を撮る時には、どうしても雲を気にしながらの撮影になります。特に星の日周運動を撮影しようと思う場合は、広い範囲の空を1時間程度連続して撮影するため、雲が写り込む可能性が高くなってしまいます。そういう部分にどう折り合いをつけるかが難しいと感じました。
堂平山からの眺め
堂平山頂から見た南東側の東京都心方向の展望。空気が澄んでいれば、東京スカイツリーなども確認することができます。昼間には、靄がかかって見えなかったのですが、夜景の写真には、小さくスカイツリーの明かりも写っていました。
堂平山から見た西側の秩父方向の展望。秩父山地の山々なども一望できます。秩父側の夜景も綺麗です。
場所
埼玉県ときがわ町堂平山
堂平天文台や宿泊施設の情報や予約など(ときがわ町のHPへのリンク)
- 埼玉県ときがわ町 - 堂平天文台「星と緑の創造センター」
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