星空とひまわり2018 新潟県津南町ひまわり広場
今回は、新潟県津南町のひまわり広場にひまわりを見に行きました。
日本の各地に観光用のひまわり畑がありますが、それぞれの畑で少しづつ見頃の時期が違ってきます。津南町ひまわり広場では、4ヘクタールのひまわり畑を3つに分けて咲く時期をずらして長期間ひまわりが見られるようにしているそうです。8月中旬は、第三畑のひまわりが見頃となっていました。
ひまわり広場の入場は無料ですが、駐車場料金として普通車は300円、バイクは100円かかります。駐車場の近くに露店が立ち、簡易トイレが設置されていました。
2018年の開園期間は7月27日~8月19日で、その内、8月10日~8月16日の期間は夜21時までライトアップがされています。そのライトアップされた夜のひまわりを目当てに行ってきました。
目次
夕暮れ時のひまわり
夕方近くに現地に着きましたが、周囲は結構賑わっています。今年の夏は、いつもより暑くて雨の少ない日々が続いたのですが、ひまわり広場のひまわりは、しっかりと力強く咲いていました。夕焼けに染まろうとする空を背景にしたひまわりの様子は、涼しげな感じもしますが、実際は、風もなく湿気も多かったためとても暑く感じる日でした。
周囲には木陰なども少ないため、暑さと日差しへの対策をして出かける必要があります。
ひまわり畑のライトアップ
津南町ひまわり広場では、今年(2018年)は8月10日(金)~16日(木)の期間だけ17時~21時までひまわり畑のライトアップが行われています。下の写真は、ライトアップされたひまわり畑の様子です。
ひまわり畑の周囲は、普通の畑が広がっているため人家等の明かりが少なく暗闇が広がっています。その暗闇の中で、ライトアップされたひまわりが黄色に輝きます。その様子は、どこまでも遠くまでひまわり畑が続いているような感覚にさせます。
ひまわり畑をライトアップしているというのは結構珍しいのですが、昼間に見る景色とは違い、とても幻想的な光景です。津南町ひまわり広場では、発電機と投光器を並べてひまわり畑を広範囲に照らし出しています。そのため、個人的に懐中電灯などで一部を照らして撮影する場合と違い圧倒的な迫力がありました。
ライトアップの時間は露店は閉まっていましたが、観光客はまだ結構多くいて、思い思いに眺めを楽しんでいる感じでした。
ライトアップされたひまわり畑は、とても良い雰囲気でした。
星空とひまわり
ライトアップが終了し、観光客も大方帰ったあと、星空の下に静かに咲いているひまわりの様子です。
新潟県津南町には、天の川が見れるくらい十分に光害の少ない夜空が広がっています。そして、ひまわり広場は台地の上にあるため、周囲の見晴らしがよく、ひまわりと星空を一緒に撮影するには、絶好の条件がそろっている場所でした。
星空とひまわりを一緒に撮影しようとする場合には、ライトアップの光は強すぎるので、ひまわりだけが明るく写ってしまい星空が写らない、というように明るさのバランスが取れなくなってしまいます。そのため、ライトアップの終了を待ってから撮影する必要があります。
また、ひまわりは、ほぼ同じ向きに花を咲かせます。その方向によってどの方向の星空を背景にできるかが決まってきます。ひまわりは、だいたい東から南向きに咲いているのですが、どちら向きに花が咲いているかは、現地に行って見てみないと分からなかったりします。
ここのひまわりは、東向きに咲いていました。なので、西側の星空を背景にすることができます。これはラッキーです。もし、ひまわりが南向きに咲いていると北側の星空を背景にするため、天の川や夏の大三角と一緒にひまわりを撮影することが難しいのですが、西側の星空を背景にできるということは、天の川が西側に傾くまで待てば、天の川や夏の大三角と一緒にひまわりを撮影できるからです。
月は新月に近いため一晩中出ることはなく、夏の天の川が西側に傾く午前2~3時頃が撮影にベストな時間帯かな、ということで待つことになりました。
しかし、この夜は天気が良くなく、雲が星空を覆い始めました。湿気も多くてあまり良いコンディションではなかったのですが、予定より少し早い時間に、わずかだけ雲が切れ、星空が広がった時間帯があり、その間だけ撮影することができました。
上の写真に写っている明るい2つの星は、「わし座」のアルタイルと「こと座」のベガです。夏の大三角を形づくるもうひとつの星である「白鳥座」のデネブは、撮影時間が早かったためフレームに収まりませんでした。
この夜は、ペルセウス座流星群の明るい流れ星も時折流れるような、暦としては絶好の条件だっただけに、もうちょっと天気が良ければ、と思わざるを得ない日でした。
撮影場所
周囲は畑が広がり目標となるものがないため、ナビでは場所が設定しづらかったりします。近くまで来ると案内板が立っているため、それを頼りにたどり着くことができます。畑の中に突如としてひまわり畑が現れる感じです。駐車場のスペースは広いのですが、昼間は観光客も多くそこそこに混雑していました。
津南町ひまわり広場へのリンク
最新の開花状況やイベントの情報などが確認できます。
津南町観光協会公式サイト「津南彩発見」--- 津南ひまわり広場 ---
撮影に使用した機材の紹介
ポータブル赤道儀
今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)
ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡用赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。
実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡用赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。
※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用とポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。
カメラ
カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。
星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadやiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadやiPhoneなどのスマホやタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホやタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。
星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。
現在EOS70Dの後継にあたるEOS90Dが発売されています。
レンズ
レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。
SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545
- 出版社/メーカー: シグマ
- 発売日: 2009/07/03
- メディア: エレクトロニクス
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Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 11-20 F2.8 PRO DX 11-20mm F2.8 Canon用 フード付属 APS-C対応 634394
- 出版社/メーカー: トキナ
- 発売日: 2015/02/20
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その他、星空とひまわりの撮影には、ソフトフィルターを使用しています。
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