星と花の写真館Blog

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夜景と星空のスポット 栃木県日光市 霧降高原

今回は、栃木県日光市の霧降高原についてです。

日光市街地から県道169号線を車で約30分の所にある霧降高原は、標高が高く見晴らしの良い高原です。日光観光では、東照宮中禅寺湖や戦場ヶ原などに比べて知名度は低いように感じますが、今回初めて訪れて見ると夜景や星空の撮影スポットとして、とても魅力的な場所だと感じました。

目次

 

霧降高原の大笹牧場付近の景色

会津方面から車で走ってきて、大笹牧場付近で道のわきに車を停めて撮った牧場の光景です。なだらかな斜面の広々とした草地で牛が放牧されていました。

 牛は、カラカラと鈴を鳴らしながら、気持ちよさそうに寝そべっています。とても天気の良いのどかな日です。

日光の市街地方面に向けて霧降高原道路(県道169号線)は、山の斜面を登っていきます。距離はあまり長くはないですが、気持ちの良いドライブが楽しめます。

 

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六方沢展望台からの景色

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霧降高原道路の最高地点付近にある六方沢展望台の眺めです。iphoneのパノラマ撮影機能を使って撮っています。北側から東側にかけて広く遠くまで見渡すことができます。そして雲がとても近いです。雲の目線から景色を見ることができます。 

 この日は日本海側を進んだ台風25号が過ぎ去り、台風が残した雲が澄み渡った青空に浮かんでいるという、とても気持ちの良い絶好の行楽日和でした。

その日、私は午前中に新潟を出発して、福島の南会津を経由して霧降高原に着いたのですが、新潟や福島の方は少し強い雨が降っていました。それが、そんなに遠く離れているわけではない栃木県の方では、このように晴れているというのは、少し不思議な感じがしました。

 

 六方沢展望台の標高は1440m。なぜか看板には、中禅寺湖の標高も書かれています。対抗意識でしょうか?

 ちなみに、中禅寺湖より一段高い戦場ヶ原でも標高は1400mのため、戦場ヶ原と比べても少しだけ六方沢展望台の方が高いようです。

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六方沢橋からの眺めと紅葉

 六方沢展望台の駐車場に車を停めて少し歩くと六方沢橋があります。

V字に深くえぐられた谷の上に掛かっている橋からの眺めは最高です。東方向の展望がよく遠くまで見渡せると同時に、足元の足がすくみそうな谷の斜面は、紅葉で鮮やかに彩られていました。高い山では、もう紅葉のシーズンが始まっています。

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霧降高原の夜景と星空

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 上の写真は、霧降高原キスゲ平園地から撮影した関東の夜景と星空の写真です。

日光方面から六方沢展望台に行く途中、1km程手前にキスゲ平園地があります。

キスゲ平園地からは東~南側の展望が開けていて、関東平野の夜景を見ることができます。市街地の明かりがとても綺麗に見えると同時に、頭上には満天の星空も見ることができるという、素晴らしいスポットです。

 普通は夜景がきれいな場所は、その明かりの影響により、星が見えづらいのですが、ここは、写真を見て分かってもらえると思いますが、見える星の数がとても多いのです。

 今の時期、夜10時頃になると東の空にオリオン座が昇り始めます。写真では中央より左側に登り始めたオリオン座が写っています。そして、写真には写っていないですが、西側の空には、まだ夏の大三角が見えています。ここでは、夏の大三角の中央を流れる天の川の様子を肉眼で見ることができました。

 夜景がきれいな場所で、ここまで星が良く見れるところがあるとは、思っていませんでした。

 同じ日光の戦場ヶ原と比べると夜に訪れる人も少なく、静かな環境で星空や夜景を楽しめました。キスゲ平は、あまり有名ではないですが、良いスポットだと思います。

 駐車場は、P1~P3の3ヶ所があり、夜景をみるならレストハウスに近いP1に駐車するのが良いです。近くには、ベンチ等が設置してある展望スペースがあります。

夜間は、レストハウス等の施設は閉まり、P1のトイレは使えないのですが、P3のトイレは使用できます。入り口のシャッターが閉まっていて、使えるのかが分かりづらいのですが、シャッターを上げると中に入れます。

 

霧降高原キスゲ平園地のホームページへのリンク

 雲海やニッコウキスゲなど、季節に応じて色々な景色を楽しめるようです。

日光市霧降高原キスゲ平園地ホームページ

 

写真のような星空の見える時期と時間帯

オリオン座が、東の空に昇り始める時期と時間帯は、以下の通りです

  7月15日頃・・・・午前  4時00分頃

  8月  1日頃・・・・午前  3時00分頃

  8月15日頃・・・・午前  2時00分頃

  9月  1日頃・・・・午前  1時00分頃

  9月15日頃・・・・午前  0時00分頃

10月  1日頃・・・・午後11時00分頃

10月15日頃・・・・午後10時00分頃

11月  1日頃・・・・午後  9時00分頃

11月15日頃・・・・午後  8時00分頃

12月  1日頃・・・・午後  7時00分頃

12月15日頃・・・・午後  6時00分頃

 

月が出ていると、月明りにより星や天の川が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

まとめ

 霧降高原は視界が開けており、昼間の眺めも良いですが、夜には夜景や星空もとても良く見える絶好のスポットです。

紅葉や牧場の景色や雲海など色々と見所が多い場所だと思いました。今回見きれなかったところも多く、また機会を見つけて訪れたいと思っています。

 

撮影場所

栃木県日光市 霧降高原 六方沢展望台

 

星空に関する書籍の紹介

夜空と星の物語

夜空と星の物語

  • 作者: アマナイメージズ,日本星景写真協会
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2013/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 
夜空と星の物語 日本の伝説編

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夜空と月の物語

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  • 作者: ピーピーエス通信社,日本星景写真協会
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2014/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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撮影に使用した機材の紹介

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS90Dが発売されています。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

レンズ

今回の星空の写真では、シグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

 

 

棚田に咲く彼岸花 埼玉県横瀬町 寺坂棚田

夏が過ぎ、秋の気配が漂うもののまだ暑さが残っているこの時期は、彼岸花の季節です。また、収穫前の稲穂が黄金色に輝く時期でもあります。

今回は、そのような黄金色の稲穂と真紅に燃える彼岸花の景色を見るために、埼玉県横瀬町の寺坂棚田に行ってきました。

目次

 

寺坂棚田の様子

 

 寺坂棚田は、秩父盆地の東側、武甲山を望む傾斜地にあります。近くには、国道299号線西武秩父線が走っており、関東近辺からのアクセスが良い場所です。

 一般的に棚田は、傾斜面に不規則な形の小さな田んぼが並んでいるため、米作りとしては、労力やコストがかかり、耕作放棄地となる場所が多くあります。

 そのような中で、寺坂棚田は稲作体験や棚田オーナー制度などにより、耕作放棄地を再生し、棚田の景観を維持しているため、昔ながらの棚田の景色を楽しめる場所となっています。観光客のために駐車場やあぜ道が整備されているため、観光客用のあぜ道を使い棚田を散策して回ることができます。(農作業用のあぜ道は立ち入り禁止になっていますので、立ち入り禁止の場所には、決して立ち入らないようにしましょう。)

 

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 棚田は地形に合わせて田んぼが造られているため、それぞれの田んぼの形が違い、見る地点によって景色が変わってきます。あぜ道を歩きながら棚田を見るといろいろな表情を見ることができます。寺坂棚田は傾斜が比較的緩やかなため、楽に歩き回ることができます。

 観光客はそこそこいますが、混雑するような感じではなく、自分のペースで歩き回ることができました。

 田んぼを縁取るあぜ道には、秋の彼岸の時期に真っ赤な彼岸花が一斉に咲いて田んぼに彩りを加えています。 彼岸花の見頃は、9月中旬~下旬頃。

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黄金色に輝く田んぼとそれを赤く縁取る彼岸花の風景は、長い年月にわたり日本人の記憶に受け継がれてきた風景です。農業を経験したことのない自分にとっても、懐かしさや安らぎといったものを感じます。

 彼岸花は一斉に咲くため、花が見られる期間がとても短いのです。ブログを書くのが遅くなったため、この記事の写真は彼岸前に撮ったもので、今年の彼岸花のシーズンは過ぎてしまいました。

しかし、寺坂棚田は彼岸花の季節以外でも、四季折々の風景を見せてくれます。

 特に毎年7月の初旬には、かがり火まつりが開催され、水が張られた棚田をかがり火で照らし出す幻想的な光景が見られます。今年は行けなかったのですが、来年は、是非とも行きたいと思っています。

 

撮影場所

 埼玉県横瀬町 寺坂棚田

電車:

西武鉄道 西武秩父駅横瀬駅下車。徒歩15分

 

自動車:

国道299号沿い町民会館駐車場利用。徒歩8分

・寺坂棚田南側駐車場利用。棚田の目の前ですが、駐車できる台数は少ないです。棚田でイベントが開催される時などは閉鎖されるようです。