星と花の写真館Blog

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初春の菜の花 神奈川県 吾妻山公園

 2018年1月 まだ寒い日が続いていますが、一足早く菜の花が咲いている神奈川県二宮町の吾妻山公園に出掛けてきました。

 吾妻山公園がある神奈川県二宮町は、神奈川県内でも南側にあり相模湾(太平洋)に面した町で、付近は海に面していることで冬でも比較的暖かい、いわゆる「湘南」と呼ばれる一帯です。吾妻山公園は、標高136.2mの小高い山を公園として整備してあり、頂上には、付近の市街地や南側の太平洋や西側の富士山などが見渡せる展望台があります。

 そして、西側の斜面には菜の花が植えられてい1月の初めから黄色い花が咲いています。

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晴れた日だと風は冷たくても、日差しは十分に暖かくて、菜の花もいっぱい咲いているため既に春の雰囲気です。吾妻山公園は、名前の通り山であるため、頂上の展望台付近まで行くには長い坂道を登る必要があり、ちょっとした登山になります。そのため、頂上に着いた時には体中がぽかぽかと温まっている、といった効果もあります。

 

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 上の写真は、吾妻山公園の頂上展望台からの眺めです。パノラマ写真の左側が東の方角、真ん中より少し左付近が南の方向、右側が北西の方角になります。

 展望台は、南側から西側の眺望が開けていて南側の相模湾や西側の富士山を一望することが出来ます。菜の花畑は、西側の斜面に広がっています。

 西側の菜の花と富士山を一緒に撮る構図が、吾妻山公園の写真としてよく使われていますが、今回出掛けた時は、菜の花の背丈が低かったため、菜の花と富士山の間に桜木の枝が入ってきてしまい、写真としてはゴチャゴチャしてイマイチな感じでした。もうちょっと菜の花が成長してくると、桜の木が菜の花に隠れていい感じなのかもしれません。

 展望台から東側に少し降りたところに子供向けの遊具やトイレなどが設置してあり、家族でのハイキング等にいいのでは、と思います。

 

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この写真は、吾妻山の中腹の第2展望台から見た東側の景色です。日が暮れようとする間近、海と山と市街地の様子がジオラマのように広がっていました。

 

 

 今回、吾妻山公園には、カメラやレンズや三脚など10kgほどの荷物を持って登ったため、かなり疲れました。それも、事前の情報収集をなまけて、近くまで自動車で行けると思い込んでいたため、カメラなどの機材を運ぶのにリュックでなくトートバックしか用意していなかったため、疲労倍増でした。

 事前の情報収集は大事です!!

 

吾妻山公園に自動車で行く際の注意点。

・ふもとの駐車場から頂上まで、歩いて登る必要がある。

 吾妻山は、ふもとの駐車場に車を停めて歩いて山を登る必要があります。急な坂道が続きます。荷物はなるべく少なくするか、リュックに詰めて登った方が良いです。時間も吾妻山公園臨時駐車場(町営第1駐車場)から頂上まで片道40分程度かかります。

 吾妻山ふもとの町役場やJR二宮駅周辺ににいくつか民営の駐車場がありましたが、今回は、吾妻山から少し離れたところにある吾妻山公園臨時駐車場(町営第1駐車場)に駐車しました。

 吾妻山公園臨時駐車場(町営第1駐車場)の営業時間は8:30~19:00で、駐車料金は1台500円でした。駐車場は19:00以降次の日まで出庫不可とのことで、帰るのが遅くなりそうな場合は、頂上から駐車場まで戻るのにかかる時間を考慮に入れて戻る必要があります。

 

撮影場所

神奈川県二宮町の吾妻山公園

 

スーパームーン '18年1月の月の大きさ

2018年1月2日は、2018年で最も満月が大きく見えるスーパームーンでした。そして、2018年1月31日の夜には、日本全国で皆既月食が見られるなど、今年の1月は、月に関するイベントが続きます。

 

月を写真で写した時と実際の印象の違い

 月や太陽などは、目で見たときの大きさの印象と写真に写した時の大きさ印象が違ってきます。目で見たときには大きく見えるのに、写真では小さくしか写らず、肉眼で見た時の感動が、写真ではうまく表現できないということが起こってしまいます。

 特に地平線近くに浮かぶ月や太陽が実際の大きさよりも大きく見えることは、昔から知られており、ムーン・イリュージョン(Moon Illusion)という名前で呼ばれています。

 地平線近くの月が大きく見えるムーン・イリュージョンの原因は人の目の錯覚によるものということですが、原因はどうであれ、大きく見える月に感動する訳で、普通のレンズを使用した写真に写る小さな月を撮りたい訳ではないということで、望遠レンズを使用して月をどのくらい大きく写せるか確認してみたいと思います。

 

望遠レンズで撮影した満月

 使用した機材は、一眼レフカメラCANON EOS 70Dと望遠レンズSIGMA 150‐600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryです。CANON EOS 70Dは、撮像素子がAPS-Cであり、35mmフルサイズよりも小さいため、35mmフルサイズのカメラよりもより拡大されて写ります。レンズのテレ端の焦点距離600mmでは、35mm判換算をすると焦点距離

960mm相当になります。

 カメラを三脚に固定して、というかレンズの方が大きく重いためレンズの三脚座を三脚座に固定して、焦点距離600mm(35mm判換算960mm)で、手振れ補正をモード1にして撮影した結果が下の写真です。

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 左側の写真が今回2018年1月2日のスーパームーンの写真です。スーパームーンと通常の月の大きさを比較するため、右側に2017年7月9日のスーパームーンではない満月の時の写真を並べました。

 左側の写真のスーパームーンの月の方が、右側の写真の通常の月よりも一回りか二回り大きく写っていることが分かります。これは、ムーン・イリュージョンのような錯覚でなく、スーパームーンの時の月と地球の間の距離が通常より短いため、大きく見えるのです。

 ちなみに

 2018年1月2日の月と地球の距離は、約35万7千km

 2017年7月9日の月と地球の距離は、約40万3千km

(月と地球の平均距離は、約38万5千km)

で、’18年1月2日のスーパームーンの月の方が、’17年7月9日の月に比べ5万km程度(1割程度)地球に近い位置にいることが分かります。

 

焦点距離600mmの望遠レンズ(35mm判換算960mm)で撮影しても上の写真のような大きさです。満月は明るいため、手振れ補正等を使ってブレずに撮影することが出来ましたが、月を大きく撮影したいと思ったときには、今回使用したような望遠レンズ(または、大幅なトリミング)が必要なようです。次は、念願の地平線近くに浮かぶ大きな月の撮影に挑戦して見たいと思います。

 

 

撮影に使用した機材の紹介

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

 今回のレンズは、SIGMA 150‐600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを使用しています。600mmまでカバーしている望遠レンズの中でコストパフォーマンスが良くネット上の評判の良いものとして選んでいます。

 自分が購入した目的の1つは、月の写真を撮ることでした。手振れ補正機能を使うことで手持ちでもそこそこブレずに月を写すことが出来ますが、やはりきちんと三脚に固定して写した方がシャープに写ります。口径60mmの天体望遠鏡以上の解像度があります。口径、値段とも小口径の天体望遠鏡以上なので当然といえば当然なのですが・・・。望遠鏡よりも持ち運びに便利なため、ズーム機能をファインダー代わりに天体望遠鏡としても使えないかなぁとも考えています。

 下のリンクは、ニコン用マウントのレンズにリンクしています。キヤノン用やSIGMA用のマウントのレンズはリンク先で「キヤノン用」「SIGMA用」のスタイル名を選択して下さい。

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554