桜巡り2018① 六義園の夜のしだれ桜
桜の咲く季節になりました。
暖かい春の昼間に桜が見せるのどかな景色も良いのですが、ライトアップされた夜の桜は、昼間に見る桜と違って、特有の存在感と妖しげな魅力があると思いませんか。
ということで今回は、ライトアップされた夜のしだれ桜を見に東京都文京区本駒込にある六義園に行ってきました。
六義園は、山手線の駒込駅から徒歩7分というアクセスの良い場所にある広い日本庭園です。 普段は午後5時閉園なのですが、しだれ桜が見頃の3月21日~4月5日の期間中は、庭園がライトアップされて午後9時まで開園しています。(入場は午後8時30分まで)
六義園のしだれ桜といえば、正門出入口近くの広場にある樹齢70年ほどのしだれ桜の大木が写真やニュースでよく知られていますが、それ以外にも吟花亭跡にも大きなしだれ桜(第2のしだれ桜)があり、それぞれに違った魅力があります。
目次
①正門近くのしだれ桜
六義園の名物である正門前のしだれ桜は日が暮れる前から人が多かったのですが、日が暮れてライトアップされる頃には、さらに多くの人で桜の周囲に人垣ができ混雑していました。
横に大きく枝を張り、その垂れた枝先に小さな花をびっしりつけた桜の大木は、それだけでも綺麗で心惹かれるものがあります。それに加え、夕日が沈んだあと夜空にまだわずかに明るさが残っている頃のしだれ桜は、濃い青色の空を背景にライトアップされた薄いピンク色の桜の花のコントラストが際立って、とても印象的な姿となります。
写真と撮ろうとすると、しだれ桜周辺は混雑緩和のために三脚や一脚の使用が禁止になっており、ライトアップされているとはいうものの、明るさが乏しくシャッタースピードが遅くなる中で手持ちでブレずに撮影するのは結構難しいです。明るいレンズを使用するかISO感度を上げて対応する必要があります。手振れ補正も有効ですが、風が吹いて枝が揺れるとシャッタースピードが遅い状態では、結局ブレたような写真になってしまいます。
ISO感度を800まで上げて絞り開放(F3.5)であっても、シャッタースピードが1/6秒程度必要で、何枚も撮影しましたが普段手持ちで撮り慣れていないこともあり、多くの写真がブレたものになっていました。
②吟花亭跡の第2のしだれ桜
正門近くのしだれ桜から池を挟んで反対側にあるのが、第2のしだれ桜です。こちらは、正門近くの桜より混雑していませんがそれでも賑わっています。第2のしだれ桜のライトアップは、数分おきにライトの色が変わる仕掛けになっており、下の写真のようにライトの色に合わせて桜の雰囲気の変化が楽しめます。
ライトの色合いについては、桜本来の色合いからずれていて少しやり過ぎ感もありますが、通常とは違う夜桜の雰囲気が表れていて、これはこれで面白いと思いました。時間に余裕があれば、さまざまに変化するしだれ桜の様子を楽しんでみて下さい。
開花状況
六義園しだれ桜の開花状況は、3月23日の時点で満開状態でした。六義園のしだれ桜を見たいと思っている方は、早めに見に行った方が良いと思います。
六義園について
六義園は、江戸時代の元禄15年(西暦1702年)に5代将軍徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保が造営した大名庭園です。池を中心にした回遊式の日本庭園で、和歌の歌枕をイメージして庭園が構成されており、四季折々の草花により、季節の移り変わりともに変化する庭園の景色が楽しめます。
庭園の小径を巡りながら途中の茶屋でお茶をいただくと、大名気分やお姫様気分が味わえるかも。
入園料は、一般 1人300円(再入場不可)
ライトアップされた六義園
場所