星と花の写真館Blog

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秋の四辺形と秋の星座たち

今回は、10月17日に戦場ヶ原で撮影した星空の写真を使って、カシオペヤ座やぺガスス座(秋の四辺形)など秋の星座たちについてお話ししたいと思います。秋の星空はその他の季節(春、夏、冬)に比べて、明るい1等星の数が少なく、また、秋の天の川もこれまでのの夏の天の川に比べ淡くなっているため、秋の気配と重なり、少し寂しい印象を受けます。しかし、夜の時間が長くなるため、ゆっくりと星空を眺めることができ、湿度が下がって空が澄んでくるためきれいな星空となります。そのため、秋が最も天体観測に向いていると本に書かれていたりします。

目次 

 

写真と撮影データ

秋の星空①東の空

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撮影データ

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秋の星空②天頂付近

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撮影データ

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星空の解説

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 星空の写真①は、10月17日の午後9時30分頃に東の空を撮影した写真です。夏の星座は西の方に沈みかけ、東の空には秋の星座たちが昇ってきています。

 秋の星座を見つけていく上で、目印となるのが「秋の四辺形」とよばれる四角形の形に並んでいる明るい4つの星です。また、秋の四辺形の北側には、Wの形に明るい星が並ぶカシオペヤ座があり、比較的に見つけやすい星座だと思います。秋の四辺形とカシオペヤ座を目印にして、他の星座を探してみて下さい。

 秋の天の川は、夜空を東西方向に横切っており、東に昇り始める牡牛座の付近からペルセウス座、カシオペヤ座、ケフェウス座を通って西に沈む白鳥座へと続いています。

 

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ぺガスス座

 ぺガスス座は、秋を代表する星座の一つです。10月の夜9時~10時頃の澄んだ秋の夜空でぺガスス座は天頂付近まで昇ってきており、まさに空を駆ける天馬という印象です。「秋の四辺形」はぺガススの胴体部分を表しています。ギリシャ神話において、勇者ペルセウスが怪物メドゥーサを退治した時にメドゥーサの血から生まれた天馬ぺガススの姿を表しています。

 

カシオペヤ座

カシオペヤ座は、比較的明るい5つの星がWの形に並んだ星座です。カシオペヤ座付近は秋の天の川が流れており、秋の夜空の中では、きらびやかな部分です。 

カシオペヤは、ギリシャ神話に登場するエチオピア王妃の名前です。娘のアンドロメダの美貌を自慢しすぎたため、海の神ポセイドンの怒りをかい、ポセイドンに遣わされた化け鯨に国を荒らされてしまいます。怒りを鎮めるために娘のアンドロメダを化け鯨の生贄に差し出さなければならない状況に陥ります。(自慢話も程々にということでしょうか。)

 

アンドロメダ座

 アンドロメダ座は、ぺガスス座とカシオペヤ座の間にある星座です。

アンドロメダ銀河は、アンドロメダ座の方向にあり、太陽系を含む天の川銀河の隣(すぐ近く)にある銀河です。そのため、目視でも見れるほど明るいのですが、目視で見てもいまいち良く分からない為、三脚に固定したカメラで撮影して見ることをオススメします。写真を通じて見ると円盤状にぼんやりと広がる銀河の様子を見ることができます。

 アンドロメダは、ギリシア神話に登場するカシオペヤの娘でエチオピアの王女です。 生贄としてポセイドンより遣わされた化け鯨に襲われる寸前で、勇者ペルセウスにより助けられ、ペルセウスと結婚します。

 

ペルセウス座

 ペルセウス座はカシオペヤ座の東側にある星座です。ペルセウス座のアルゴルは、勇者ペルセウスが退治したメドゥーサの首の部分にあたる星です。アルゴルは、周期的に明るさが変化する変光星(食変光星)として有名です。

 毎年お盆のころ話題になるペルセウス座流星群は、流れ星がペルセウス座の方から飛び出してくるように見えるため、このように呼ばれます。

 ギリシア神話で、ペルセウスは、見た者を石に変える怪物メドゥーサを退治したあとその首を持ち帰る途中、化け鯨をメドゥーサの首で石化させて倒し、アンドロメダを救い出します。その後アンドロメダと結婚します。石化した化け鯨は、くじら座として秋の星座になっていますが、くじら座の解説は次の機会にします。

 

ケフェウス座

 はくちょう座とカシオペヤ座の間にある星座です。明るい星が少なく、わかりずらい星座なのですが、ギリシャ神話でケフェウスは、エチオピアの王様の名前です。つまり、カシオペヤ王妃の夫でアンドロメダ王女の父親、ペルセウスの義父ということなのです。

 これらの秋の星座が家族の群像だと思うと、秋の星空を見上げた時、なんだか少しほっこりしませんか。

 

うお座(魚座)

 

うお座黄道12星座のひとつとして比較的に名前は知れ渡っていますが、暗い星からなる星座のため、空を探しても、どこに「うお座」があるかは、なかなか見つけられないと思います。 ぺガスス座とアンドロメダ座に隣接し、Vの字を描くように星を結んだ形の星座です。両端部がそれぞれ1匹ずつの魚を表し、その2匹の魚をつなぐリボンがVの形で表されています。

 

おひつじ座(牡羊座)

おひつじ座も黄道12星座のひとつです。うお座より明るい星が並んでいるため、目視でも見つけることができると思います。おひつじ座には、古代バビロニア王国の時代には春分点があり、春分点を基準に暦を決めていた古代バビロニアの人々は、おひつじ座を黄道12星座の並び順の最初にしました。現在、春分点の位置は「うお座」に移動していますが、黄道12星座をおひつじ座から並べることは、今日でも受け継がれています。

 

写真のような星空が見られる時間帯

下記の時間帯に天頂から北東方角に見られます。

  7月  1日頃・・・・午前  4時30分頃

  7月15日頃・・・・午前  3時30分頃

  8月  1日頃・・・・午前  2時30分頃

  8月15日頃・・・・午前  1時30分頃

  9月  1日頃・・・・午前  0時30分頃

  9月15日頃・・・・午後11時30分頃

10月  1日頃・・・・午後10時30分頃

10月15日頃・・・・午後  9時30分頃

11月  1日頃・・・・午後  8時30分頃

11月15日頃・・・・午後  7時30分頃

月が出ていると、月明かりにより星や天の川が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

戦場ヶ原で撮影した星空の記事については、こちらをご覧ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

撮影場所

秋の星空を撮影した戦場ヶ原は、栃木県日光市の奥日光と呼ばれる地域にあります。

 

撮影に使用した機材の紹介

ポータブル赤道儀

今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)

ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。

実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。

※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用とポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。

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hoshi-hana.hatenablog.jp

 

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS80Dが発売されています。 

 

レンズ

レンズは、EOS70Dのキットレンズとともにシグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

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