星と花の写真館Blog

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ポータブル赤道儀を使った冬の星空撮影@長野県阿智村 治部坂高原

 デジタル一眼レフポータブル赤道儀SKYMEMO Sを使用して天体撮影。

今回は、真冬の長野県阿智村へ星空を撮影しに出掛けます。

 広角レンズ SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMや望遠レンズSIGMA 150-600mm F5-6.3 Contemporaryを使用して撮影を行い、冬の星空を楽しみます。 

目次

 

撮影場所

 寒さが厳しくなる冬のこの時期には、本州の太平洋側は快晴の日が多くなるため、撮影中に雲がかかって星が遮られるといったことが少なく、天体観測がやりやすくなります。

 これまでの撮影で星雲や星団などを撮影する場合は、天の川を撮る場合に比べて、光害や天候の影響が大きいことを思い知ったため、今回は、少し遠出して長野県南部の阿智村で撮影することにしました。

 日本一の星空をうたっている阿智村ですが、村内でも光害の影響には少し差があるようで、以前に出掛けた園原地区や村役場のある周辺は、光害の影響が大きいと感じていました。調べた結果、日本一の星空と言われるようになった写真は治部坂高原で撮影されたものということなので、その治部坂高原を目指します。

 

 

 治部坂高原へは、中央自動車道から国道153号線を使って辿り着きました。

 上のマップでは、治部坂遺跡がマークされていますが、153号線沿いのその付近に駐車場があり、そこで撮影を行いました。

関東から行こうとすると高速を使っても片道4時間の時間がかかり、決意が必要になりますが、名古屋からだと2時間程度で行けるため比較的近いです。

 標高は1100~1200mですが、今回自分が行った年末では、積雪もほとんど見られず、冬場でも通行止め等は少なそうです。

 天体観測に向くような光害が少なく標高の高い場所は、冬場は軒並み通行止めでアクセスできなくなるため、冬でもアクセス可能な治部坂高原のような場所は結構貴重です。

 ただし、冬の夜の気温は‐10℃ぐらいまで下がるため、冬タイヤや防寒の準備が必要です。

 下のパノラマ写真は、治部坂遺跡の案内板がある場所から見た南側から西側の光景です。この場所は、周囲はある程度開けているため、星空の見るのに向いています。

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この場所から南側の星空を撮影してみました。オリオン座、おおいぬ座こいぬ座やおうし座の星々が冬の寒空に明るく輝いています。

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北西側での星空を撮影するとカシオペア座ペルセウス座やその付近にある天の川がうっすらと写っています。

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 東側は、治部坂高原スキー場のゲレンデがある山の斜面がありますが、とくに見通しが悪いということはありません。北側の空も開けていて北極星を使って赤道儀の極軸合わせができます。

 地上に近い部分の星空は光害の影響が見られますが、空の高い部分については、観測に向いているという印象です。 

 今回の撮影場所の近くには、浪合パークという星空観察ができる施設がありますが、冬季は星空デッキは使用できないとのことなので、治部坂遺跡前の駐車場周辺で撮影しています。

 

撮影機材の構成

①広角レンズとポータブル赤道儀の組合せ

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 カメラ:CANON EOS 70D

 レンズ:SIGMA 10-20mm F3.5 DC EX HSM

 ポータブル赤道儀:Kenko SKYMEMO S

 三脚:ベルボン Sherpa 635 Ⅱ

 

 冒頭の2枚の星景写真を撮影した構成です。広角レンズ SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを使って空から地上部まで幅広く撮影できます。

 ポータブル赤道儀を使って星を追尾しながら撮影するため、数分程度の長時間の連続露出が可能になり、星が明るく写ります。

 ソフトフィルターを使用すると星が大きく強調されて、幻想的な写真になります。

 

②望遠レンズとポータブル赤道儀の組合せ

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 カメラ:CANON EOS 70D

 レンズ:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary

 ポータブル赤道儀:Kenko SKYMEMO S

 三脚:ベルボン Sherpa 635 Ⅱ

 

 星雲や星団の撮影では、望遠レンズに交換します。ポータブル赤道儀にカメラと望遠レンズを搭載しているので上部が重く、写真のように見た目がかなり不安定な状態なのですが、焦点距離600mmにズームするとレンズの筒がさらに伸びた状態になり、さらに不安定さが増します。

 以前にM42オリオン大星雲やM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した時と同じ構成です。

 

機材の詳細については、下の記事を参照ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

600mm望遠レンズでM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した記事

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

 

プレアデス星団(M45)

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 今回の撮影の目標だったプレアデス星団です。これまでも何回か600mm望遠レンズを使用して撮影していますが、どうも納得いかないため、撮り直しをしました。結果としては、以前よりも良く撮れたと思いますが、まだ撮影や画像処理の技術など足らないものが、目につく感じです。

 

 そのため、後日、処理をやり直した結果が下の写真です。

今までは、jpeg画像をphotoshop elementで合成していましたが、EOS70Dに付属しているCANONのDigital Photo ProfessionalでRAW画像を加算合成できることを知ったため、さっそくトライしてみました。

 上の写真よりシャープで、いい感じになりました。元は同じデータですが、処理方法が違うだけでも、だいぶ印象が変わります。

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プレアデス星団の場所については、前回の記事をご覧ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

NGC2024(馬頭星雲)

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上の写真は、600mm望遠レンズを使用して撮影した散光星雲NGC2024 の様子です。NGC2024オリオン座ζ星の左から下付近に広がっており、馬頭星雲の頭の部分の黒い影を形成しています。

露出時間が少ないため、馬頭星雲は見えづらい写真になっています。

レンズのピント合わせのついでに、どのくらい写るのか試しに撮影してみた感じなのですが、これでも自分が思っていたよりもよく写っていて、今後楽しみが1つ増えた感じです。

 

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プレアデス星団とNGC2024の位置

NGC2024は、オリオン座の三ッ星の左端の星であるオリオン座ζ星のすぐ近くにあります。そのため、望遠レンズ使用した状態でも見つけやすい天体です。

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オリオン座が見える時期と時間帯

冬の星座の代表であるオリオン座が南中する時間は、以下の通りです。

 10月  1日頃・・・・午前  4時30分頃

 10月15日頃・・・・午前  3時30分頃

 11月  1日頃・・・・午前  2時30分頃

 11月15日頃・・・・午前  1時30分頃

 12月  1日頃・・・・午前  0時30分頃

 12月15日頃・・・・午後11時30分頃

   1月  1日頃・・・・午後10時30分頃

   1月15日頃・・・・午後  9時30分頃

   2月  1日頃・・・・午後  8時30分頃

   2月15日頃・・・・午後  7時30分頃

 

月が出ていると、月明りにより星が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

 

撮影に使用した機材の紹介

ポータブル赤道儀

今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS レッド 455173

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS レッド 455173

  • 発売日: 2015/04/21
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

 

ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。

実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。

※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用、ポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS90Dが発売されています。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

レンズ

今回の星景写真では、シグマ10-20mm F3.5 EX DC HSMを使用しています。星空のみ写真ではあまり変化がないため、地上の景色と一緒に撮影する星景写真において、EOS70DのキットレンズEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STMでは、星空と景色を一緒に広範囲にとらえきれないため、より広角のレンズを購入しました。その後、TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAFが発売され、星空の撮影用として評判が良いようです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

SIGMA 超広角ズームレンズ 10-20mm F3.5 EX DC HSM キヤノン用 APS-C専用 202545

 

 

 

 

 

 星雲や星団の撮影では、SIGMA 150‐600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを使用しています。600mmまでカバーしている望遠レンズの中でコストパフォーマンスが良くネット上の評判の良いものとして選んでいます。

 天体撮影用ではないですが、簡単な天体望遠鏡代わりにならかなと思い使用しています。天体望遠鏡は倒立画像で見えますが、望遠レンズ+カメラは正立画像で見えるため、天体望遠鏡での天体導入操作に慣れているとやりづらいと思うこともあります。

 下のリンクは、ニコン用マウントのレンズにリンクしています。キヤノン用やSIGMA用のマウントのレンズはリンク先で「キヤノン用」「SIGMA用」のスタイル名を選択して下さい。

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

 

 

このブログ記事に関連した本の紹介

 

 

 さまざまなレンズを使用して星空を撮影した写真を比較しているマニアックな本です。

星空撮影用のレンズをお探しの方におすすめ!

写真レンズ星空実写カタログ: 星空撮影&夜景撮影のための

写真レンズ星空実写カタログ: 星空撮影&夜景撮影のための

 

 

600mm超望遠レンズで天体撮影④ M45プレアデス星団(すばる) 

 デジタル一眼レフと望遠レンズSIGMA 150-600mm F5-6.3 Contemporaryとポータブル赤道儀SKYMEMO Sを使用して天体撮影をやってみるシリーズの4回目です。今回は、プレアデス星団(M45)を撮影します。

 プレアデス星団は、和名「すばる」としてもよく知られている星々の集まり(星団)です。他の星団に比べ、星々の明るさや集まり具合いが良いため見応えがあり、撮影対象としても人気があります。

肉眼でも観察することができる天体なのですが、600mm望遠レンズを使用して撮影するとプレアデス星団の星々が、ちょうどよい感じに画面一杯に広がり、より詳しく観察することができます。

 

目次

 

撮影機材の構成

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 カメラ:CANON EOS 70D

 レンズ:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary

 ポータブル赤道儀:Kenko SKYMEMO S

 三脚:ベルボン Sherpa 635 Ⅱ

 

 今回の撮影では、ポータブル赤道儀にカメラと望遠レンズを搭載しているので上部が重く、写真のように見た目がかなり不安定な状態なのですが、焦点距離600mmにズームするとレンズの筒がさらに伸びた状態になり、さらに不安定さが増します。

 以前にM42オリオン大星雲やM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した時と同じ構成です。

 

 ポータブル赤道儀とカメラを接続している自由雲台については、600mm望遠レンズで目標の天体を画面中央にもってくるには、やはり難しいものがあります。

600mm望遠レンズで天体写真を撮るのも回数を重ねているので、最初のころに比べると慣れてはきましたが、微調整ができないため、どうしても画面中央にもってくるのに何度もクランプを緩めたり締めたりという動作を繰り返す必要があり、時間がかかります。

 今回の撮影でも、撮影対象はプレアデス星団アンドロメダ銀河の2つだったのですが、

 肉眼ではっきりと場所が分かり、カメラのライブビューでも見えるプレアデス星団は、撮影することができましたが、

 アンドロメダ銀河は、目印となる明るい星などが近くにないため、画面内に導入することが難しく、撮影できませんでした。

 今回の機材を使用した撮影方法では、このあたりに限界があるようです。

 

機材の詳細については、下の記事を参照ください。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

600mm望遠レンズでM8干潟星雲やM20三裂星雲を撮影した記事

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

 

プレアデス星団の見つけ方

12月頃では、日暮れ後、東の空にプレアデス星団が見え始めます。

日暮れが早くなり、寒さが厳しさを増してくる冬の夜空で、既に葉を落とした木々の上に輝く様子は、「冬の使者」といった風情です。

 

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プレアデス星団は、おうし座にあります。

プレアデス星団が空高くに昇る頃には、その東側にあるオリオン座やふたご座、おおいぬ座など冬の代表的な星座が見え始め、星空の世界においても冬本番となります。

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プレアデス星団が見える時期と時間帯

プレアデス星団が、東の空に昇り始める時期と時間帯は、以下の通りです。

下の時間帯より2時間くらい後の方が、見たり撮影したりしやすい位置に来ると思います。

 

9月 1日頃・・・・午後11時00分頃

9月15日頃・・・・午後10時00分頃

10月 1日頃・・・・午後9時00分頃

10月15日頃・・・・午後8時00分頃

11月 1日頃・・・・午後 7時00分頃

11月15日頃・・・・午後 6時00分頃

12月 1日頃・・・・午後 5時00分頃

 

月が出ていると、月明りにより星が見えにくくなります。

星空を見るときは、月の出時刻や月の入り時刻なども確認しておきましょう。

本日の月の出や月の入り時刻などが確認できる、国立天文台の暦のページへのリンクです。

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

 

600mm望遠レンズで撮影したプレアデス星団

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 上の写真は、今回12月1日に600mm望遠レンズで撮影したプレアデス星団です。

撮影地は、山梨県北杜市です。

 露出時間15秒の写真を22枚合成して、明るさを確保しています。ポータブル赤道儀の追尾のズレの影響で、写真合成の際にズレが発生するため、周囲を少しトリミングしています。プレアデス星団の全体がちょうどよくフレーム内に収まります。

 星の周囲に輝く薄い散光星雲まで写したいと思い、トータルとして少し長めの露出時間にしました。しかし、撮影地の光害の影響と撮影当日の空に薄い雲がかかっていたため、散光星雲の方は、ぼんやりとしか写りませんでした。

プレアデス星団の周りの散光星雲を写すには、空の暗さや空模様など一段と良い条件でないと難しいようです。

 

 下の写真は、別の日(今年10月初)に撮影したプレアデス星団の様子です。

撮影地は、新潟県魚沼市大白川です。この時は、撮影地の空の暗さや空模様がほぼベストな条件だったため、上の写真よりも散光星雲の様子がより詳しく分かります。

 しかし、露出時間の不足の影響と撮影時の気温が高かった影響により、ノイズが目立つ写真になりました。 

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 最近は、撮影時の気温とデジカメのノイズの関係について色々調査しているのですが、気温20度に比べて、気温0度以下ではノイズがすごく少なくなることが分かりました。天体写真を撮影する場合は、暗い被写体を撮影することになり、どうしてもノイズの発生具合が気になってきます。これからの冬シーズンは、ノイズという点で最適な時期になります。

寒い夜での天体撮影は気が引けるものですが、他の季節では撮れないクリアな写真を撮れるチャンスでもあり、天気の良い日には、天体撮影に出かけてみてはいかかでしょうか。

 

今年(2019年)1月に長野県阿智村の治部坂高原で撮影したプレアデス星団の写真を追加します。治部坂高原は光害の影響が少なく、気温も低かったため、より鮮明に撮影することができました。

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プレアデス星団の星々の名前

プレアデス星団内の明るい星には、それぞれに名前がついています。

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撮影に使用した機材の紹介

ポータブル赤道儀

今回の撮影に使用したポータブル赤道儀は、kenkoのスカイメモSです。(微動雲台、アリガタプレート、バランスウェートは使用していません)

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS レッド 455173

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS レッド 455173

  • 発売日: 2015/04/21
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

ポータブル赤道儀を購入する際に、Vixenのポラリエと迷ったのですが、スカイメモSの形の方が一般的な天体望遠鏡赤道儀と同じフォルムで安心感があったこともあり、スカイメモSを選びました。

実際にカメラ用三脚に取り付けて撮影しようとすると天体望遠鏡赤道儀に比べ安定感がなく、大丈夫かなと心配になりましたが、現状では期待以上の結果を出してくれています。

※この手のポータブル赤道儀を使用してカメラで星空を撮影する場合は、三脚とポータブル赤道儀の固定用、ポータブル赤道儀とカメラの固定用に2個の雲台が必要です。

hoshi-hana.hatenablog.jp

 

 

カメラ

カメラは、Canon EOS70Dを使用しています。

星空の撮影をしていて、思いのほか役に立っているのがWi-Fi接続機能です。iPadiPhoneとカメラをWi-Fi接続することで、iPadiPhoneなどのスマホタブレット端末からワイヤレスで基本的なカメラ操作(レリーズ、絞り、ISO調整など)ができ、撮影した写真の確認もスマホタブレット上ですぐにでき、各値の調整に役立っています。

星空の撮影では露出時間が必要なため、以前であれば長時間、夏の蚊や冬の寒さにさらされていたのですが、ワイヤレスになったことでカメラのセッティングができれば、撮影は近くに停めた車の中から出来るようになりすごく快適になりました。

現在EOS70Dの後継にあたるEOS90Dが発売されています。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

レンズ

 レンズは、SIGMA 150‐600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを使用しています。600mmまでカバーしている望遠レンズの中でコストパフォーマンスが良くネット上の評判の良いものとして選んでいます。

 天体撮影用ではないですが、簡単な天体望遠鏡代わりにならかなと思い使用しています。天体望遠鏡は倒立画像で見えますが、望遠レンズ+カメラは正立画像で見えるため、天体望遠鏡での天体導入操作に慣れているとやりづらいと思うこともあります。

 下のリンクは、ニコン用マウントのレンズにリンクしています。キヤノン用やSIGMA用のマウントのレンズはリンク先で「キヤノン用」「SIGMA用」のスタイル名を選択して下さい。

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

SIGMA 望遠ズームレンズ Contemporary 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM ニコン用 745554

 

 

このブログ記事に関連した本の紹介

 

 

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写真レンズ星空実写カタログ: 星空撮影&夜景撮影のための

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